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こんにちは。
音叉ヒーリングアカデミー代表の
福井健太郎です。

みなさん
「忍耐」と聞くとどんなイメージが
ありますか?

我慢、、、
辛抱、、、
大変なこと

とどちらかと辛いイメージがありますよね。
そんな中、
中級修了者のsachikoさんは
朱理ちゃんとのことを通して、

「待つことの大切さ」

を、伝えてくれているように思いました。
時間の流れが
ますます早く感じるようになる現代。
どうしても結果ばかりを求めてしまう。。。

そんな中、
「待つ」ことで「結果以上の何か」を
体験できるのかもしれません。

朱理ちゃんは今年の4月に
天国に旅立ちました。

今回の中級修了者のsachikoの投稿は
そんな朱理ちゃんから
学んだことをシェアしてくれています。

朱理からの贈り物~朱理が教えてくれたこと~

朱理と出会う前、今から17年くらい前、
私はかなりのせっかちだった。
今も少々せっかちだけど
比べものにならないほどせっかちだった。
他の人の成長なんて、全く待てなかった。
全て、待つことができなかった。

そんな私の許にビビリの朱理がやって来た。
私の許に来たのは朱理が3か月くらいの時。
朝、鳥が鳴いても怖くて吠え、
抱っこして外に行けば、身体を固くしていた。

少し大きくなり、お散歩に行った時は、外の世界が怖く、
家の内で出来ることが何ひとつできなかった。
怖くてお座りさえできなかった。

社会化(人や音などに慣れさせる)のため、
人混み、ワンコのいるところ、
大きい音がするところ等に朱理を連れて行った。

自信をつけさせたいとパピー教室にも通った。
パピー教室は無事終了したけど、ビビリは治らなかった。
外に行けば怖くて大量の涎を垂らし、尻尾がなくなり、
何もできない。

そんな時、JKCの訓練所と出会った。
パピー教室は、「ほめて伸ばす」がモットーだけど、
訓練所と言うと「スパルタ」というイメージがあった。
訓練所にお話を聞きに行ったところ、
そこのモットーは「ほめて伸ばす」だった。
担当の訓練士さんとも会い、朱理が変わるかもしれないと感じ、
訓練をお願いすることにした。

訓練は、訓練士さんがまずハンドリングして、
お手本を見せてもらい、
その後、私が教えて貰いながら朱理をハンドリングする。

訓練を初めて見ると・・・・・・
朱理は、ワンコの臭いがする訓練所が怖くて怖くて
臭いを嗅いでばかり。
怖いから臭いをかぎ、臭いを嗅ぐからまた怖くなる・・・・
負のスパイラル・・・・

大好物のレバーを鼻につけても無視。
朱理にとったらおやつどころではない。
顔を上げることさえ出来ない。
ノロノロ歩き、走れない。
何もかも・・・・・
何も出来ない朱理。

訓練士さんは、全く意に介さず、楽しそうに高い声で、

「朱理ちゃ~ん」
「朱理ちゃ~ん、おいで~♪」

朱理を励まし、楽しそうに走り、
朱理が少しでも出来たら、大げさに誉める。
根気よく、何度も何度も朱理に呼びかけ、
誉める・・・・・・
訓練士さんは、私に

「もっと楽しそうに!」
「あきらめないで!朱理は出来るから!」と

何度も何度も言われた。

訓練を始めた頃は、
「まだ慣れていないからこんなものだよね」
「すぐに出来るようになる」
と思っていた・・・・・・・・・・・・・

ところが違った!

甘かった。

何回通っても朱理は変わらず、多量の涎を流し、
地面の臭いを嗅ぎ、ノロノロ歩く・・・・・
何度も止めようと思った。

でも、止めようと思うと朱理の成長が見られる。
成長が分かるとうれしくなり、また頑張る。
その繰り返し・・・・・・
私と朱理の根競べ。
訓練を始めて2年くらいでやっと犬の臭いが強いところでも

朱理は楽しく訓練ができるようになった。

朱理との訓練は、私に待つことを教えてくれた。
待てない、せっかちな私に成長を見守る大変さ、
大切さを教えてくれた。
自分の仔だから、待てたのかもしれない。
それでもこんなに待ったことがなかった私に朱理は、

忍耐を教えてくれた。

Writer Sachiko
ブログ:http://syuriairi.blog6.fc2.com/

ワンコ飼育歴約20年。
最初の子は雑種で「樹理」でした。
2000年、2月19日に虹の橋に行きました。
その後、朱理がやってきました。
ところが朱理は樹理と違いビビリで・・・
ビビリがきっかけで訓練を始め、
はまってしまったsyurimamaです。
ワンコの気持ちが全部分かれば良いなぁって
思ってる今日この頃です(笑)

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